2006/08/11

【今日のベスト5】マジ

 1位 マジ切れ  306,000
 2位 マジギレ  244,000
 3位 マジやばい 135,000
 4位 マジ話   107,000
 5位 マジヤバ  99,700

【種類】接頭語。
【意味】本当に(の)。とても。本気で(の)。真面目に(な)。
【経緯】単体語としての「まじ」(真面目の略)の歴史は古いそうだ。例えば主要な辞書を調べると、江戸時代の洒落本による用例を見つけることが出来る(お梅はしじうまじで居る:洒落本「にやんの事だ」より)。またWikipediaの若者言葉の項目によれば、「まじは、萩本欽一が用いることにより拡がった言葉」との解説もあるが、精査が必要かも知れない。一方、接頭語としてのマジが成立したのは、おそらくコギャル語(1990年代中盤)以降のこと。いわゆる「マジむかつく」辺りから後のことだ。現代用語の基礎知識では、2001年版に「まじトーク」「まじうざ」が初めて登場する。
【ランキング分析】接頭語としての「マジ」は、俗語としての王道を歩み続ける表現のひとつといえる。意味を精査すると「本当」「とても」「真面目」「本気」などの意味が混在している点が面白い。

(次点:マジボケ、マジバナ、マジキレ、マジ怖、マジトークなど:各語のポイントは Google のフレーズ検索数/ランク内で漏れているキーワードを発見したら是非コメントを)

2006/07/28

【今日のベスト5】ドル

今日は10位まで。

 1位 ヌードル  1,550,000(注1)
 2位 フェラドル 716,000
 3位 グラドル  563,000
 4位 フードル  312,000
 5位 ゲイドル  305,000
 6位 萌えドル  142,000
 7位 ムチドル  124,000
 8位 チャイドル 73,800
 9位 スポドル  69,000
10位 シリドル  63,500

 注1:麺の意味のヌードルも多く含まれる。

【種類】接尾語
【意味】何らかのアイドルのこと。
【経緯】アイドルという言葉の経緯に関しては、ウィキペディアの女性アイドルの項目に詳しい。これによると同語の成立時期は1970年代後半。実例で言うとキャンディーズやピンクレディーの時代だ。その後、アイドルの隆盛期である80年代(松田聖子など)を経て、90年代にはファンの間で「アイドル冬の時代」の到来が囁かれるようになる。実は、接尾語としての「ドル」が登場し始めたのが丁度この時期。ママドル(松田聖子など)、バラドル(井森美幸など)といった語形が登場しはじめるのだ。この時期、アイドル概念の拡散や細分化が進行していたことを示す、ひとつの証拠でもある。
【ランキング分析】ヌードル、フェラドルといった怪しい言葉が上位に並ぶのはネットならではの現象と言えるかも知れないが、「アイドル概念の拡散と細分化」を如実に示す好例だとも言える。一般によく用いられるグラドル(3位)にしても、アイドルの主戦場が「歌からグラビアに」推移していることの証左に思える。

(次点:ボラドル、樽ドル、チクドルなど:各語のポイントは Google のフレーズ検索数/ランク内で漏れているキーワードを発見したら是非コメントを)


【おまけ:今日の楽曲】

松田聖子 - Seiko '96-'98
松田聖子
Seiko '96-'98

2006/07/27

【今日のベスト5】カリスマ

 1位 カリスマモデル  270,000
 2位 カリスマ美容師  230,000
 3位 カリスマ主婦   221,000
 4位 カリスマバイヤー 85,600
 5位 カリスマシェフ  75,400

【種類】接頭語
【意味】超人間的な資質や人気がある。
【経緯】カリスマとは「人々を惹き付けるような超人的な資質」のこと。元々は宗教と出自とする言葉だが、政治の世界でも「権力構造の強化」を言う場合に用いられることもある。このカリスマが接頭語として好まれるようになるのは、1990年代の末頃のこと。カリスマ読者、カリスマ店員、カリスマ美容師などの言葉が大流行したのだ。概ね、ファッションの分野で花開いた言葉だと考えて良い。1999年の流行語大賞には「カリスマ」がトップテンに入賞している。
【ランキング分析】流行としては一段落した感があるカリスマだが、表現してはしっかり定着しており、この傾向はしばらく続きそう。モデル・美容師・バイヤーなどのファッション系キーワードを軸足にしつつ、主婦・シェフ・ホスト・講師などファッション以外の分野への適用例も増えているようだ。

(次点:カリスマホスト、カリスマ講師、カリスマパティシエ、カリスマ店員など:各語のポイントは Google のフレーズ検索数/ランク内で漏れているキーワードを発見したら是非コメントを)


【おまけ:今日の楽曲】

土屋アンナ - Taste My Beat - EP
土屋アンナ
Taste My Beat - EP (USA)

カリスマモデルで音楽もやっている人、ということで思い出したのが土屋アンナ。この人、結構硬派なロックを歌っていて、非常にいい味を出している。

2006/07/26

【今日のベスト5】セレブ

 1位 セレブ服    622,000
 2位 セレブ御用達  471,000
 3位 セレブタレント 397,000
 4位 セレブ系    365,000
 5位 セレブ愛用   200,000

【種類】接頭語
【意味】上流階級の女性の(ような)。
【経緯】日本語にセレブという言葉を持ち込んだのは、海外ファッション情報を伝える女性誌だった。おおよそ1990年代にゆっくり進行した出来事である(語形の爆発的流行は2000年代に入ってからのこと)。その源流となるのは、おそらく米国における「セレブリティージャーナリズム(celebrity journalism)」だろう。日本でいうところの女性週刊誌のノリに近い報道姿勢が、このように言われたのだ。セレブの言葉につきまとう胡散臭さは、ある意味、源流における臭いをうまく保持したまま日本でも定着したとも言える。ちなみに英国では1910年代にセレブ(celeb)という語形が登場しており、当時の流行語として話題になったのだそうだ。
【ランキング分析】接頭語としてのセレブは、マスコミ(特に女性誌)において濫用気味の言葉のひとつ。「何でも頭にセレブを付ければそれらしくなる」といったノリがある。ランキングにもそのような頻出表現が並んだ。

(次点:セレブ気分、セレブ肌、セレブスタイル、セレブブランドなど:各語のポイントは Google のフレーズ検索数/ランク内で漏れているキーワードを発見したら是非コメントを)


【おまけ:今日の楽曲】

Kool & The Gang - Celebration - The Best of Kool & the Gang (1979-1987)
Kool & The Gang
Celebration - The Best of Kool & the Gang (1979-1987)

「cerleb」の語形で手元のiTunesを検索すると、ひっかかったのが Kool & The Gang の「Celebration」。ディスコクラシックの超名曲だ。ちなみに、セレブやセレブリティー(名士)の語源が、このセレブレーション(祝福)。「名士とは祝福されるべき存在」なのだ。

2006/07/25

【今日のベスト5】プチ

但し、近年成立した表現のみ。

 1位 プチ整形  1,150,000
 2位 プチ留学  1,070,000
 3位 プチギフト 613,000
 4位 プチセレブ 435,000
 5位 プチ断食  326,000

流行としては一段落した感もあるが、「プチ」は未だ現役の接頭語表現だと言える。日本語におけるプチは、それこそプチブル(プチブルジョアジーの略。学園紛争の時代によく言われた)などの言葉に見られるほどの古い表現。一方、近年のプチ表現の始祖となったのは、おそらく「プチ家出」や「プッチモニ」ではないだろうか(共に1999年に登場した言葉)。また、これと似たような時期に「プチ整形」との言葉も登場(初出は2000年前後の女性誌と思われる)。おおよそ1999年〜2000年頃にかけて、その後のプチブームの基礎が形作られたようだ。

(次点:プチ旅行、プチギャンブラー、プチ贅沢など:各語のポイントは Google のフレーズ検索数/ランク内で漏れているキーワードを発見したら是非コメントを)

2006/07/21

【今日のベスト5】デビュー

但し、芸能以外の言葉のみ。

 1位 ネットデビュー 251,000
 2位 公園デビュー  209,000
 3位 高校デビュー  94,900
 4位 社会人デビュー 62,100
 5位 大学デビュー  40,800

デビューという言葉は、本来「社交界に初めて登場すること」を意味する。デビューというと、一般的には「文壇や芸能界などでの初登場」を想像するが、これは応用的用例のひとつということになる。整理すると同じデビューでも、「コミュニティーへの参加」に注目する古典的デビューと、「状態の変化」に注目する応用的デビューがあるわけだ。ランキングの中で、この古典的デビューと応用的デビューの双方が紛れ込んでいることに注目したい。

(次点:保育園デビュー、地域デビューなど:各語のポイントは Google のフレーズ検索数/ランク内で漏れているキーワードを発見したら是非コメントを)

2006/07/10

【今日のベスト5】巻き

但し巻髪の「名称を表す言葉」のみ(ゆる巻き、内巻きなどの「手法を表す言葉」は除く)。

 1位 夜会巻き  237,000
 2位 名古屋巻き 31,000
 3位 京都巻き  23,200
 4位 銀座巻き  12,600
 5位 芦屋巻き  2,500

近年の「巻髪界」の最大のヒットと言えば、2位の名古屋巻き(名古屋の美容室が提案したスタイル)ではないだろうか。このように「地名」と「巻き」を複合語に仕立て上げる手法は、女性誌などでよく見られるものだ。最近では、これに加えて「人名+巻き」という手法も登場。次点に登場する「押切巻き」などはその好例だろう。……そんな中、夜会巻きは1位に鎮座。流石だ。

(次点:押切巻き、渋谷巻き、神戸巻きなど:各語のポイントは Google のフレーズ検索数/ランク内で漏れているキーワードを発見したら是非コメントを)

2006/07/09

【今日のベスト5】メイド

今日はベスト10まで。

 1位 メイド喫茶   1,650,000
 2位 メイドカフェ  1,310,000
 3位 メイドサービス 117,000
 4位 メイドコスプレ 103,000
 5位 メイド萌え   68,200
 6位 メイドバー   66,600
 7位 メイド美容室  64,400
 8位 メイドコス   60,400
 9位 メイドリフレ  57,500
10位 メイド居酒屋  46,700

筆者が「メイド喫茶」の業態を初めて認識したのは2002年のこと。現在では全国各地で見られる程の業態に成長した。これに伴い、メイド関連業態とも呼ぶべきサービスが多数登場している。ランキングの中では「メイドバー」「メイド美容室」「メイドリフレ」「メイド居酒屋」がこれに当たる。この中でも特に「メイドリフレ」(メイド姿の女性によるリフレクソロジー)は、ここ最近で最もヒットしている業態なのだそうだ。メイド店員を占有できるところが魅力なのかも知れない。

(次点:メイドマッサージなど:各語のポイントは Google のフレーズ検索数/ランク内で漏れているキーワードを発見したら是非コメントを)

2006/07/08

【今日のベスト5】メル

但しメールに関連する言葉のみ。

 1位 メルマガ 35,600,000
 2位 メル友  3,250,000
 3位 メルアド 1,440,000
 4位 メルトモ 290,000
 5位 メルフレ 87,800

メルという接頭語が登場した時期は、おそらくメルマガ(メールマガジン)が誕生した90年代末頃だと思われる。まぐまぐのメール配信サービスが開始されたのが1997年のことだ。ひょっとしたら、メルアド辺りはそれ以前に成立していた可能性もあるが、詳細はよく把握していない。

その後、1999年版の「現代用語の基礎知識」(1998年11月発行)において、メル友が初登場。その翌春にiモードのサービスが開始され、接頭語のメルは一気に普及への道を辿ることになる。

(次点:メル返、メルカノ、メルカレなど:各語のポイントは Google のフレーズ検索数/ランク内で漏れているキーワードを発見したら是非コメントを)

2006/07/07

【今日のベスト5】萌え

今日は特別にベスト10まで。

 1位 萌え萌え   1,540,000
 2位 萌え系    1,040,000
 3位 萌えキャラ  654,000
 4位 萌えアニメ  395,000
 5位 萌え度    176,000
 6位 萌えポイント 149,000
 7位 萌えドル   142,000
 8位 萌えメイド  123,000
 9位 萌えっ娘   113,000
10位 萌え属性   95,000

オタク文化圏で限定的に用いられていた「萌え」が一般化したのは、ここ1〜2年のこと。言葉単体としても大流行している言葉であるのだが、その一方で接頭語としての人気も高い。おそらく上記のランキングにも「抜け項目」が沢山存在するのではないか?

(次点:萌え死(に)、萌えサイト、萌え本など:各語のポイントは Google のフレーズ検索数/ランク内で漏れているキーワードを発見したら是非コメントを)

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