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2006/05/27

【コラム】メンズ

チャンピオーネのエントリーで、「僕的にこういうのOUTなんです」とのコメントを頂いたことへのアンサーとして。私は常々感じていたのだ。ある種の人間って、自己主張の強さを「造語」(あるいは「独自用法」)をいう形で表現することが多々あるのだ、と。

今、テレビで叶姉妹が出ていて、妹の美香さんが「姉のメンズの相手をするのが大変」と発言していた。もちろんこの場合のメンズとは「彼氏たち」という意味。「ズ」の一言で自由奔放な恋愛場面を表現してしまう手法は、なかなか巧みだなぁとは思うけど、多分、こういう表現が鼻につく人は多いと思う。彼女たちに言わせれば、イケメンは「グッドルッキングガイ」ということになるけど、こういうのも鼻につく(勿論英語では一般用法なのだろうが、外来語として彼女たちがこの言葉を持ち出すところに重大な意味がある)。私が思うに、こういう言葉からは「自分大好き」とか「自分オリジナル」とかいうオーラが出まくっているのだ。

このパターンって、結構、世の中でよく見かける。某都知事の命名センス(大江戸線・首都大学東京)にもそういう部分を感じるし、カルトに見られる命名儀式(オウムのホーリーネーム)も似たようなものか(これが分かりにくいなら、学校のクラスの中でニックネームの命名者がどういう位置付けの人だったのかを思い出すといいだろう)。あと漫画「だめんずウォーカー」には、自分のナンパ戦果を独自の言葉で表現するナンパ師が登場するし(徒労に終わるナンパを「無打(むだ)」と言ったり、泣いて女性を落とすことを「涙打(なみだ)」といったり。もちろん「打」はセックスの隠喩)、青年実業家なんかは「出会い」を「出愛」と書き換えて名刺に刷りがちだ。……っていうか、そもそもそういう造語のひとつやふたつは、誰だって気が付かないうちに作っているハズなのだ。影響の大きさはともかくとして。

もちろん、こういう行為が全くNGなのかというと、そういうことではなくって。要はその概念が「他人に広く受け入れられるかどうか」という、ごくごくシンプルな分岐点があるだけのこと。みうらじゅんの「マイブーム」だって相当「俺オーラ」が出ていると思うけど、共感・実感する人が多いからこそ、ここまで一般語になり得た。田中康夫考案の「スッチー」もそう(まぁこの言葉を利用する人に対して抱く嫌悪感は今でも健在だけど)。

総じて言うと「造語」って、それだけ世間の審判にさらされやすいハイリスクハイリターンな自己表現なのだと思う。チャンピオーネという言葉は、まさにその「ハイリスクハイリターン」な状況に置かれているのではないか。

(→続きのエントリー

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